知覚ポジションチェンジのテクニックとは
知覚ポジションを変えるワークではフリッツ・パールズ博士(フレデリック・パールズ)の考案による【ゲシュタルト療法】のエンプティチェア(空の椅子)があります。
2つの空の椅子を準備して、自分を中心とした知覚イメージの中で、相手の視点や知覚で物事を体験させる事によって、これまでにない気づきや学びが得られる効果的なワークです。
N L Pの知覚ポジションチェンジ(知覚位置)は、エンプティチェアの手法から導き出したスキルです。
2つの視点から物事を見て、第1ポジション(一人称=自分の位置)と、第2ポジション(二人称=相手の位置)から、自分と相手との関係を客観視できる、第3ポジション(三人称=第三者の位置)のチェンジ(知覚位置の転換)を行います。
これにより、視野を広げた客観的な視点に立てるので、自分と相手の関係性を俯瞰して見つめ直す事で初めて得られる、肯定的な解釈をも、学びとして活用してゆく事ができるようになります。
相手の立場に立って知覚を体験するだけでなく、相手の世界観や認識までをも、意図して汲み取る事ができますので、あらためて冷静な視点に立ち、相手との関係性を見つめ直して得られる気づきなのです。
このように、これまでの主観的な世界観から、ありのままの現実や状況をも受け入れた、新たな認識(インプット)で自分なりに、しかも客観的に再考する事が可能になるのです。
こんなお悩みにご使用いただけます
- 言いたい事がうまく伝わらない
- 相手の気持ちがわからない
- 自分の気持ちを理解してもらえない
- 相手が一体何をどうしたいのか
- 相手の意図がわからない
- 組織や個人のコミュニケーションに行き詰まる
- 原因や欠けている配慮を突き止めたい時
なぜなら、私達は自分の主観的な物差しで、物事を認識しながら体験しているからなのです。
N L P(神経言語プログラミング)の大切な前提では、相手の世界モデルを知るところから始まり、相手の世界観である価値観や信念を理解して受け入れる事で、ひいてはお互いを尊重し合える‥良好な関係性が築かれる事を教えています。
N L Pでは3つのポジション(視点)で、多面的な観点から、主観的でありながら、客観的な認識で物事を捉えていきます。物事とは、常に表裏一体、いかなる状況や場面においても、いち個人において、完全な正しさという物差し(見識)などはありません。
しかし、この知覚ポジションを活用する事で、柔軟性に富んだコミュニケーション能力は高まり、望ましい結果を生み出す手がかりを得られます。
そして、あらゆる状況やうまくいかない場面においても、すぐに機転を効かせて、臨機応変に対処できる能力が育まれてゆきます。
より良い豊かな人間関係を築く為に、セルフマネジメントの基軸強化として、効果的に役立てられるテクニックだと確信しております。
気づきや学びが得られる効果的なワーク
知覚ポジションチェンジは、人間関係のお悩みを改善させたい時や、行き場のない感情的な確執の解消に役立てられます。
意思の疎通ができない疎遠になった親子関係、忘れられない別れた恋人への執着や未練、恋人や夫婦関係の修復をしたい時、かけがえのない遺族との対話、年齢退行のアフターケアにも優れた効果が得られます。
これは自分自身との葛藤や感情との対話で、知覚位置を変える事によって、冷静な客観視で向き合えるからこそなのです。